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~萌畢竟~思索考究

メインは東方雑記など。他マンガアニメゲームニコ動に言及。時々絵を描く。最近はTF玩具レビュー多め

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7/6: 微追記修正



第4回は山場になりそうな予告をしていたけど(多分)、
予定していた同人誌とは別の感想になって、別の意味で山場(謎)
になってると思います。
シリアス系の漫画6本ぐらいですが、コメントがやや長く、
特に記事後半は1つの事で長々と粘着気味な話になってるので
読んで不快になる方もおられるかもしれません。
逆にそういう同人語りを聞きたいというアレな方も
おられるかもしれません。
公開していいのか?と少し気になったけど、
「どんな滅茶苦茶な感想であれ、それは一人の読者の声」
と言えなくもない。
さァ、ここに馬鹿がいますぞー、指をさして笑いなさいという立札。
まぁ後半は、個別記事にした方が良かった気も。


――――――――――――――――――――――――――――

・『踊り場』/七月のむじな/2011.3./36P
サンプルhttp://www.pixiv.net/member_illust.php?mode=medium&illust_id=17080432

それぞれの「踊り場」でのふれ会いをテーマにしたオムニバスな漫画。

レイマリ・勇パル要素などあり。祭の日にそれぞれが踊り場へ集う。
と、書いてしまうと一言で終わるのだが、セリフ控えめに情景描写
を中心にした漫画である。街並みやモブの暮らしも見受けられる。
そういった、絵から雰囲気を感じ取る読み方が好きな人に向いてそう。
僕は知人から勧められて?本を頂きましたが、どうやらこの作家、
Pixivを見ると東方板で頻繁に見かけるイラストが多い。
本人が板住人とは限らないが、熱狂的なファンが身近に居るようだ。
僕のイメージでは狸魔理沙とかニーソパルスィのエロ作家かも。


――――――――――――――――――――――――――――

・『岩魚の怪00』/日々鳥々/2012.5./30P
http://shop.melonbooks.co.jp/shop/sp_212001050483_hibi_iwana00.php

萃香が不思議な夢を見て、貧乏な霊夢の為にイワナを釣りにいく。
霊萃香カプ要素あり。

という概要だけでは謎だが、実際この本だけではまだ先が読めない。
長い怪奇話のプロローグだろうか、「01」は期待して読んでいたが
もう1年以上に経つので忘れた^^;
本人は長編を描き切る覚悟があるのだろう。
画力はかなりのものだが、陰にトーンではなく線をざっくり引く
絵柄なので、絵に時間がかかっていて、その見所を評価するか、
がこの本の価値とも言える。
個人的にはもっとペンによる影の線を詰めるとか普通にトーンを
使った方がすっきり見えると思うんだけど…。
原作は知人のSS屋だろうか、『岩魚の怪』という民話は普通にあって、
まんが日本昔ばなしでも有名だが
http://d.hatena.ne.jp/niguruta/20110729/1311916772
そういう既存作品のアレンジなのか、それを東方とどう絡めるのか、
その見通しがまだ立たない。この本に関しては、単に
貧乏霊夢と萃香のカプ漫画、と言えるかもしれない。
正直に言うと、シリーズが完結してからオススメしたい。

――――――――――――――――――――――――――――

・『ROLE』/夜桜庭園/2012.5./20P
表紙http://www.pixiv.net/member_illust.php?mode=medium&illust_id=27413071

さとりと早苗が仕事上、地底でわずかな接触を持ち、その心情を量る。
シリアス小話。

短編だが説明なしに伝えられないので、具体的な内容に触れて語る。
融合炉設営の一環なのか、早苗が開発計画のためにさとりのもとを訪れる。
そこから偶然、近くの葬式に立ち寄ることになるのだが、
早苗はさとりの雰囲気?や言動に違和感・不快感を察知する。
さとりは、地底の妖怪が忘れられ消滅するさだめにある事を、
人間である早苗に当てつけのように語る。
さて二人の心情は如何に?、といった話である。そう読めた。
作者はこの観念的な会話描写から意味を察してくれという
作風のようだが、はっきり言うと、僕にはよく分からなかった。
順番に見ていく。
まず旧都?の街並み、普通の古い日本の街並みである。
地上の里のように見えるが、作者的には旧都も普通の民家が並ぶのか。
そこから葬式へ行く事になるが、ここまでの会話に異常は見られず、
早苗が「馬鹿にされているような」と唐突に言う理由が読み取れない。
そもそも、仕事の取引先の相手にいきなりそんな事は言えない。
このセリフ自体が丸い吹き出しではなく四角い吹き出しの
早苗の心の声ならまだ理解できるが。
例えばここまでの会話で、妖怪サトリらしく相手の心を読んだ
一手先の会話になっていれば、それも理解できるが。
結果的に解釈して、さとりは最初から暢気な早苗への当て付け・嫌味として
葬式へわざと誘導した、のかもしれない。無いか。
葬式は民家の庭で普通に行われており、お燐とお空が居る。
これもおかしなもので、広い旧都の偶然駆けつけた葬式で、
お燐とお空だけが先に居る、という状況の意味が分からない。
作者的に意味はなく東方の原作登場キャラだからセットで描いただけ
かもしれないが、ここもこじつけて考えるなら、
さとりが最初からペット二匹に葬式を手配させていたのか?
さとりは妖怪が忘れ去られると完全に消える存在だと語り、
個人的な八つ当たりだと加える。
最近の一次東方では、茨歌仙で幻想郷の妖怪は実体を持った
変てこな奴らだと言われているので旧都の妖怪も忘却とは
無縁なのかもしれない。そうでなければ勇儀たちは消えている。
本に戻るが、
早苗「悪意でも敵意でもない」
さとり「身の上がわかってしまっているのだから」
という終盤のセリフから考えると、
八つ当たりなのに悪意でも敵意でもなく、さとりが早苗の
身の上を知って語りたい事、となれば、外来人である現人神の早苗も
いずれ人間の忘却から死滅する幻想存在だと伝えたかったのか、
それとも相手に対し傷付けるほどでもない自虐や不安感の吐露
だったのか、とか。これも曖昧な推測しか思いつかなかった。
個人的には絵もセリフも情報(ヒント)が足りなかった。
タイトルの「ロール」…演技?

――――――――――――――――――――――――――――

・『ひとまわり』/夜桜庭園/2011.3./22P(20)
サンプルhttp://www.pixiv.net/member_illust.php?mode=medium&illust_id=17222414

紫が古い思い出の風景を求めて射命丸と共に山を歩く話。

上と同じサークルの本。こちらの方が線が細くて個性的な絵に見える。
少しまた観念的な会話と情景のシリアス短編。
紫と射命丸は公式なら文花帖で式にしても良いとか、
からかわれていた遣り取りが記憶に残っている。
この本の話では、紫が遥か昔に観た風景を求めて射命丸と山を散策する。
結局古くて残っていないのだが射命丸も紫の郷愁を感じ取って、
自分も思い出に残そうとする。
短いながら、登場人物を2人に絞っているし話の収まりが良い。
敢えて言うなら絵も感情ももっと詰め込む手はあったかもしれないが、
この短い収まりで特に不満はない。
タイトルは「ひとまわり」…『記憶する幻想郷』によれば妖怪の記憶も
60年で歴史以外リセットされるような記述があるが、この本のような
紫個人の思い出は彼女の歴史として残っているのだろうか…
それは二次でよくある幽々子の生前との付き合いなども同じであろう。
妖怪に思い出の郷愁はあるかどうか?
萃香は人間との嫌な思い出がある。それとも伝承に残る、歴史だから?

――――――――――――――――――――――――――――

・『真夜中の見えないキス』/よぬりめ/2012.5./50P
http://shop.melonbooks.co.jp/shop/sp_212001049277_yonurime_mienai.php

霊夢は魔理沙が飛べるようになった頃の感情に捉われ葛藤する。繊細カプ漫画。

このサークルは度々イベントで見かけるが、買った記憶に新しいのは
バレンタインの本。女性的な視点のカプ漫画は好きなので買った。
この本自体は、少し値段が高い。それでもそのサークル独自の
カプ感情演出センスには変え難いと思う次第である。
内容だが、先に書いた通り、レイマリ両想いが前提にあって、
魔理沙が空を飛べるようになった時、霊夢の手を離れる寂しさ、
その葛藤を抱える霊夢側の視点に少し寄っている。
ややクール?素っ気なく見える霊夢と、明るく面倒見が良い魔理沙。
言葉にすると二次のベタなキャラ付けだが、漫画としての
絵やセリフの配置がキャラの表情・感情をきれいに見せている。
少女漫画的、と言うほど男性から見てクセの強いトーン処理など
しているわけではないが、間の取り方・コマ割・心のセリフ、
吹き出しの中にもトーンを、など、多分男性ではあまりやらない
漫画センスだと思うのだ。
特段作画密度や画力が高いわけではない。
でもこの手のジャンルで必要なのはキャラの心情、その移りを
いかに演出するかであろう。
この作者の画風もあって、軽く描かれている顔にも魅力を感じる。
タイトル通りの話になるが、これを読みながら頭の中では
『月夜を二人で抜け出す程度の能力』(イオシスの少女綺想曲Vo.アレンジ)
が流れていた。2008、僕が東方に興味を持った頃に
一番好きだったロマンチックな曲だ。
機会があれば、この本と一緒にどうぞ。

――――――――――――――――――――――――――――
・『When You Wish Upon A STAR』/薬味さらい/2012.5./44P
http://shop.melonbooks.co.jp/shop/sp_212001051015_yakumi_astar.php

星の魔法を使う魔理沙が白蓮との出会いで過去に捉われ葛藤する、
キャラ設定(過去)補完漫画。

感想は正直に書こう。(前置きがとても長いです)
ゾウノセさんと言えばPixivでもそれなりに人気の、版画っぽい?
独特なイラストの人だ。妖怪要素、ちょっとダークな描写、
ギザギザの歯などを好んでいるように見受けられる。
漫画本活動はまだこの一年ぐらいで始まって、これで3冊目にあたる。
とは言え、どれも十分なページ数でキャラを補完的ストーリーで
描いているので、一冊毎が印象に残り易い。
短期間でも東方シリアス漫画ファンに着実に評価を得ている筈だ。
そういうちょっと嫉妬的な感情も込みでの感想だが、
先日も個別スレが立って、ラストに賛否こそあれ、作風+生産力で
彼のファンは揺るぎ無いように窺えた。
ラストが良いだの半端だのは問題ではなく、
毎回これだけのページ数でキャラエピソードをがっつり描ける、
というセンスと生産力自体が評価に値しているのだろう。
それは大凡、東方シリアス準大手、ぐらいの風格である。
まぁ人物の話はともかく。
僕は前作の『走狗ノ牙』に期待していて、しかし読んでみると
案外…と云うか、終わり方が「え、そこで終わるの?」という
半端な印象があり、このページ数は何だったの、と
逆に腹立たしくさえ思った。終わりが半端に感じるという事は
作者の意図・意欲は別の所にあったとも考えられる。
僕は勝手にそれを、東方キャラの妖怪的な本能=ダークな描写
部分だったのではと受け取った。
星の本は結局買ってないけど、現状どの本も印象的なのはそこだ。
個人的には、シリアス長編である限りはストーリー性の方に
興味・期待を持っている。長い読書体験の末にどんな感覚へ
導いてくれるのか。
で、その僕の挫かれた天狗への期待は別の方向へ化成した。
ツイッターを読んで頂いている方は一部ご存じであろう、
今年4月頃の「風神録で椛の撃破後カラスが飛び去る件」も、
実はこれに端を発する。あの時の事情説明で口籠もったのも、
後日説明記事を書くと言ったのも、『走狗ノ牙』感想の事である。
それは当時も軽く言及したかもしれない。個人的な執着で
間接的に多くの人を巻き込んでるような…。
あの本を委託で買ってすぐ読んだ後、天狗の生活を考えるために
(=ゾウノセさんの本を批判したいがために、だ^^;)
妖怪の山と天狗社会を描写した同人誌を思い起こして集め、
またそう言った描写がありそうな新刊も態々買って読んだ。
東方における天狗描写、一般認識と過去作品の文脈から
射命丸や椛の扱い、その他名無し天狗の存在について網羅し、
『走狗ノ牙』に物申したかったのである。暇なキチニートの末路。
そうして記事の準備をしていた頃に風神録の椛カラス騒動、
つまり率直に言えばアルムバンドさんが先にToggetterで
話題拡散されたので、僕の『走狗ノ牙』への積み上げた執念も
霧散したのであった。
(カラス話題を表のTLへ持ち出したのは僕なので自業自得か。)
椛の耳有り無しなどに拘っているのはまた別だけど。
以後、このサークルの本はもう買うまいと誓っていた。
しかし先日のスレで新刊のラスト賛否の話題になった時、
過去にたった1冊読んだぐらいで作家の事を語れるものではない
と思い、それに最近寺組を贔屓しているので白蓮が気になって、
結局買うに至ったのである。

長い前置きは終わりにして、今回の魔理沙本感想。
最初に書いた見出しの通りだが、白蓮と接して葛藤に陥った、
魔理沙の過去と星型魔法に掛ける想いが語られる。
ややネガティブな過去補完ストーリーである。
ネガ描写が最後まで解消されずに終わる、という作風なのか。
グラデトーンが多いと言われると確かにそうかもしれないが、
表情パターンの少なさの方がちょっと気になったりする。
それも作風の内か。目が点になった時の方が可愛い。
漫画の大まかな構成・コマ割、ギャグの挟み方などは
いつも安定して上手い。最後ブツ切りになる脚本には
賛否あるかもしれない。今後もこうなるのか。
この本で言えば、魔理沙の負の記憶が解消されないという
だけでなく、前半白蓮との関係が主軸にあるかに見えて
結局白蓮は変態ママキャラというだけで投げっ放し。
元より魔理沙本というだけで他の魔法使いは脇役なのか。
また、魔法使いキャラが総出で何かするわけでもなく、
この本のテーマはあくまで魔理沙の過去補完であると思われる。
魔法使いの定義についてそこに絡めてあって、
根源という言葉が出ているが型月の起源?的なもので
魔理沙の不の記憶が星の魔法になっている、と言えなくもない?
「人心の棄却」が魔法使いの条件と言われるのもそこか。
ゾウノセさんの所謂ダークな演出やキャラエピソードには
どうしても一次原作の違和感も付き纏う。
魔理沙は原作で人間の象徴、恐らくレギュラーで最も
人間らしい役にあるキャラだと思っているので、
ここで人心棄却した魔族の定義となると、それこそ上で触れた、
型月的(僕はよく知らない)魔術観も連想する。
それならそれで話が膨らんでくれれば個人的に面白い気も。
でも棄却と言っても、人を殺しても白蓮は弟や魔理沙を愛したり、
魔理沙も殺したと思ってる親の事で葛藤してるわけで、
じゃあ何を捨てたんだろう?(※追:白蓮は人殺しはしてませんね、多分)
『空の境界』アニメは少し観た事があるけど、
人を殺す事は云々~って話があって、「殺人考察」だっけ、
(余談だけど僕が去年合同誌でちょっとネタにしていたのもそれ。)
でもやっぱ東方にそういうシリアス定義を持ち込むと
何かしらの違和感が発生するのではという予感もある。
眠くて話がグダってきてるので終わります。
あまり有意義な感想にはならなかったかもですね・・

――――――――――――――――――――――――――――
・ついでに、以前書きかけていた天狗社会本紹介もここに載せる。

アルデヒド『新聞大会に出てみよう』
公式の設定にあるような、天狗達が新聞で競うエピソード。
以前私も感想書いた記憶がありますが、健気に頑張ってる可愛さ、
みたいな本だったかな?(うろ覚え)
http://www.toranoana.jp/mailorder/article/04/0010/24/85/040010248534.html

青 天狗関係本
椛本の方はまだ積んでるっぽいですが^^;
はたて本の方は、はたてのナイーブさ?をストレートに
表現していた気がします。モブ天狗も出ていたような。
http://www.toranoana.jp/mailorder/article/04/0030/00/91/040030009148.html
http://www.toranoana.jp/mailorder/article/04/0020/00/21/040020002199.html

ぐんば『あしあとふんで』
阿求オンリーの本でしたが天狗社会と人里の関係を具体的に
描いていて興味深かったです。
http://www.pixiv.net/member_illust.php?mode=medium&illust_id=17318980

泡沫幻燈屋『白鴉ノ声』
かなり長いシリーズ物のようで、僕は最新刊しか読んでないのですが
登場人物は天狗に絞って、上下関係の描写やバトル描写が中心。
求聞史紀など公式設定を強く踏襲してるわけではなく、
割と二次テンプレ的なキャラ付けとオリキャラ・オリジナル服とか多い。
http://www.pixiv.net/member_illust.php?mode=medium&illust_id=23900229
――――――――――――――――――――――――――――

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  • Author: 亜奇数(Furcas)
  • ニコ厨。ゲーム廃人。東方廃人。血液型厨。こっそり絵師。
     東方話題が多いけど、サブカル・芸術などを対象に表現論とコミュ論をモヤっと書き綴る。
     何か調べ事でしたら記事に関係なく質問コメ貰えれば 分かる範囲で答ます。様々な相談にも対応します。
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