こっちが留守になってしまいますね。少し違う話をしよう。
このあたりも少し見て貰いたいけど、>ファミ通がレビューでMH3満点
これは 水中操作の問題 チャットの問題 武器・ボスの少なさ
極論このあたり。もちろん弁解というかもっともな理由はあるんだけど、
一般人がそれを許すかは別。結果論とか表面の綺麗さとか。
少なくとも私は微妙にデザイナの視点で体験版からMH3の
驚異的な完成度に こんなの2年くらいで作れるんだろうか、
よくここまで質上げたなと恐ろしかったし
もうスマブラ以外他のWiiソフトはどうでも良くなるくらいのキラーソフトだと思った。
最終的に国内でMH3が何万本売れるか分からないけど、
個人的には総合判断でP2Gより少しだけ評価上かもしれない。
「少し」というのは矢張りボリュームの問題。私は収集要素大好きだから
確かにグラフィックすごいけど武器少ないと少しやり込み辛い。
水中は十分面白いけどそれを活かすほど水中ボスもいない。
そういうプラスマイナスで結局比較すると歴代よりある意味評価できるかな、
というだけの結論になる。
(しかもPSPは携帯できる。例えばポケモンが携帯できなかったら糞だろ?)
オフを進めていると次々登場するボスに面食らうけど、
亜種もいないのにボスを安売りしていいの?とも思えて
終盤になると、あれ?もう終わりか・・と。
数だけ詰め込み過ぎだったP2Gとボリュームの比較が発生する。
非常に都合が悪い比較である。
数vs質・・ ワンダほど迫力があれば数が少なくても良かった?
そのはずだし、ワンダより遥かにモンハンの方がゲーム的に
考えられ尽くしてると思うけど、やっぱゲームを「遊ぶだけ」の
一般人はそう思わないだろう。リンゴを見てその皮の色艶で
これは美味しそうだとか言うだろう。
売れるゲームを作るのはこんなにも難しい・・・
作り手が何十人も知恵を絞って作っても、出来上がったものの
総合評価は思わぬ方向に逸れる。
ゴルフで、距離を計算し尽くして打っても風の強さで弾道は逸れるとか。
有名な料理人が調理しても、最後にハエがとまったら・・とか。
結果論って恐ろしいものです。
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改めてMH3の魅力について。
グラフィックが一新されてる。とにかく作り込まれたマップ、防具、
モンスター、その行動AI 、今までのシリーズから1.5倍以上進化してると
言ってもいい。 それも当然で、今までモンハンは初代から
殆どそのままグラフィックもAI も引き継ぎされてた。9割ぐらいw
それほど熟成された内容に水中と言う大幅な仕様変更が追加された。
モンハンは今まである意味2Dだった。奥行きはあるけどジャンプできなかったし
ある意味2D。それが水中で全方位だし それをオンライン同期とか、
よくそこまで仕様追加できたなぁと。それは携帯機では出来ないこと。
多分これほど柔軟なモンスターの生態系デザインも携帯機ではムズイかも。
そう、生態系というデザインが今回はある。これはこだわってるだろうし
一番の見所でもある。・・が 一般人はそこに触れてないな^^;
ドスジャギィが初見で味方読んだりしてるのを見て感動しなかったのだろうか?
水没林でいきなりどこかから雄叫びが聞こえて、アプトノスが逃げ、
何事だ?と警戒したらルドロスの群れが水中からのそのそと・・とか。
まさに恐竜時代にトリップした感じ。
今までのモンハンでクエスト受注前に「○○の討伐!」って言われて、
そいつだけがマップに登場することに違和感を感じた人はいるだろうか?
他のクエストでは他のボスがそこには居る。全然リアリティがない。
自然界ならば常に様々な動物がいるし、縄張り争いとかある。
それがクエストごとにゲーム的な整理が施されている。
一応、2匹以上のクエストで偶然2匹に遭遇する面白さがあったけど、
バランス的に考えてドスランポスみたいな小型とか
或いは体力半減されていた。しかも同じ動きで2匹とか。
それが今回はケンカしたり逃げたり、多少そういう行動がある気がする。
モンスターにもスタミナで行動パターンが変わるとか。
そして前情報にないボスがひょっこり登場する。これもリアル。
自分とターゲット、ではなく 自分と「自然界の中のターゲット」。
本来ハンターであるならそうあるべきだったのだ。
それが初代モンハンではスペックの問題などでそこまでできなかった。
一応初代モンハンでは、初期のクエストでいきなりレウスが
登場するシーンがある。負けゲーに近いが自然界の厳しさ、
大型とのエンカウントというリアルがそこにある。
しかし2(ドス)~P2Gまではゲーム的な遊びやすさを重視して
マップは無駄に広くなり、モンスターの登場にもお約束が発生した。
古龍は強いからザコいない、とか このボスにはこのザコがセットとか。
そしてそれがゲーム的に受け入れられ、当然と言う認識が出来上がった。
しかしそうなるともう狩りのリアルさよりゲーム性が強くて
カプコン的に後戻りできなくなったわけだ。その結果がMH3の評価。
このMH3のボスの動きを、他の会社で作れるだろうか。
そもそもカプコンだっていきなり2、3年で作ったわけではなく、
今まで無印から5年、もう8作目である。ものすごい積み重ねで
漸くここまでの世界観が出来上がってる。
任天堂の岩田社長が「真摯で職人魂で磨き上げられてる」と言ってたけど
そういうことだと思う。他社があまりやってないようなリアル路線で
ゲームを作ろうとした時 何年もかかってここまで出来たのだ。
これ恐ろしく良く出来てる。もう、他のゲーム会社どうでもいいぐらいすごい。
加点法ならレビュー10点でも足りない。
多少加点法的な感覚があるから近年では満点が増えたと言っても
いいかもしれない。問題があっても何百時間もやめられない魅力があれば
それは10点の価値があるんじゃないか?
と、まぁカプコン嫌いな俺がそういうことを言っております。
たいまつが必要な暗いエリア以外は素晴らしいゲームです。
あとオフではチャチャにデフォで千里眼発動させた方がいいと思いますけど。
とりあえず今回のMHトライでは僕が切望していた要素の大半が
実装されつつあります。もっと期待できますかね 2年後とか・・
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